安い眼鏡の何が悪いの?と思うことはありませんか
フレームの品質で考えた時 2年前より1年前 1年前より今 と ぐっと良くなっていると思います
これは素晴らしい企業努力のたまもの
大手だから出来ること
小さな会社が同じ品質の物を同じ金額で提案できるかと言われれば無理な話です
ならば 大手で安い眼鏡を買えばいいじゃないって考えは
少し待ってください
金額が安いという事は 薄利多売 どれだけ本数を売るのかが大事になります
それは どういうことか ・・・
1人1人のお客様と向き合おうと考えている時間を短くする必要があるわけです
最新の機械が入り 機械の打ち出すデーターを基に
5分か10分かの調整で終わる測定 いわば 機械任せ
測定が問題ならば 処方箋を持参していけばいいんじゃ ・・・
そうですよね その方法もあります
眼鏡をつくる前には
本来1度眼科さんで健診を受け眼の中に異常はないか診て頂く事は
大事な習慣として頂きたいと感じています
1年に1度 緑内障 白内障 黄斑変性症 ドライアイ
ご自身の体を知る上でかかりつけの眼科医を持たれるという事は
生涯を通して安心して眼の変化に一緒に向き合ってもらえるパートナーがいる安心材料になると思います
そこで
屈折測定に関して考えてみましょう
あなたが通う眼科医の先生は眼鏡を新しく作りたいとお話しした時
先生ご本人が患者様の生活状況に耳を傾け測定し今の眼の状況を説明し必要な眼鏡を提案してくれるでしょうか
ご自身の考えを具体的にお話し下さる先生ならば
処方箋を出して頂いて良いと思います 患者様自身が先生を信頼しているからこそ安心して掛けて頂けると思いますから
ただそうでないのなら処方箋を出してもらったとして満足いく眼鏡に仕上がるのでしょうか
残念ながら
屈折検査と丁寧に向き合って下さる 病院は少ないように感じます
それは 多くの患者様の待つ中で 時間をかけられないという事も1つの原因かと思います
病院には 色々な疾患を抱えて 診察に来る方がいるわけで 1人の方に何時間も時間を割いていたら
大変な事になりますよね
諸外国のシステムを見て見ると
病気を見てくれる眼科医がいて
屈折検査やビジョントレーニングを専門に提供してくれるオプトメトリストがいます
そして眼鏡を仕上げる眼鏡屋がいるわけです
屈折検査を国家資格として向き合う国が多い中 日本はまだ出遅れているというのは何故なのでしょうか
眼鏡屋として 『 視る 』 世界を深ぼりしはじめると
関わる人間すべてに 大きな責任がのしかかる
そんな世界だと感じるものです
フレームに関しては
その方その方の価値観で判断されればよいのではないでしょうか
眼鏡がとても大事な道具だと感じて頂けたなら
自然と眼鏡にこだわりそのものを長く使いたいと感じて頂けるものだと思います
私達は品質とデザインを直接見て触れて 価格相当価格以上の付加価値がある
と判断できたものをご案内させて頂いています
そうなると 価格はフレームで 2万円から5万円ぐらいにまとまりました
国産を念頭に置くと この価格が限界です
そしてレンズ
以前にもちらっとブログに書きましたが
レンズには 店長の( 測り手の ) 想いが詰まっています
今は残念ながら フレームの価格を前面に押し出すお店も多いですが
本来 眼鏡の本質を決めるのは眼鏡の中味=レンズなのです
人間も外見よりも中身だ~~~ ってよく耳にしますが
それはどんなものにも言える事なのではないでしょうか
眼鏡屋がお客様に想いを伝えられるのは 『 レンズ 』の提案 『 視方 』の提案なんだと 信じています
眼鏡とは
と話しだした時
質の良いフレームだけでは成り立たず
想いのこもったレンズがあるだけでも成り立たず
眼鏡屋が心を込めて組立 調整し お客様のお顔に寄り添わせる事で
何物にもかえがたい価値観が生まれてくること
眼鏡屋は 生きる人と向き合う仕事
カウンセリング能力も必要でいてフレーム知識も必要でレンズの知識も必要で加工の技術も必要そして測定技術も
深めれば人間そのものを理解する必要があるのではないかと思う程
深くてゴールの見えない仕事です
全てを完璧にこなせる人は この世に居るのでしょうか
本来何人かで分業し1つ1つのスペシャリストを生涯かけて作り上げるような世界なのかもしれません
そんな世界だと解っていながら
日々知識を積み上げ 技術を積み上げ お客様1点を見つめ
今出来る全力で ぶつかり続ける 技術者を見ていると
眼鏡屋と言う仕事の偉大さを肌で感じずにはいられません
長文になりました
眼鏡業界に不信感を持つ方多い事でしょう
眼鏡は嫌いというイメージを1人でも多くの方から抹消できるよう
日々お客様と向き合って行きたいなと思う私なのでした
コメントをお書きください